一般内科について
当院では、風邪や発熱などの急な体調不良から、生活習慣病の継続的な管理まで、幅広い内科疾患に対応しています。
「少し体調が悪い」「何科を受診すればよいかわからない」といった場合も、まずは一般内科へご相談ください。
風邪・急性症状の診療
以下のような、日常的によくみられる症状を診察しています。
- 風邪、発熱、のどの痛み、咳、鼻水
- 頭痛、めまい、倦怠感
- 腹痛、下痢、便秘、吐き気
- 動悸、息切れ、胸の違和感
症状や経過を丁寧に確認し、必要に応じて検査や治療を行います。重い病気が疑われる場合には、適切な医療機関へご紹介します。
生活習慣病の診療
生活習慣病は、初期には自覚症状が少ない一方、放置すると心臓病や脳卒中などにつながることがあります。当院では以下の疾患を中心に診療しています。
- 高血圧症
- 糖尿病
- 脂質異常症(高コレステロール血症・高脂血症)
- 高尿酸血症・痛風
- メタボリックシンドローム
健康診断で異常を指摘された方や、治療中の方の継続的なフォローも行っています。
高血圧症について
■ 高血圧症とは
高血圧症とは、血圧が慢性的に高い状態が続く病気です。一般的に、診察室で 140/90mmHg以上 が続く場合に高血圧と診断されます。自覚症状がほとんどないため「サイレントキラー(静かな病気)」とも呼ばれ、気づかないうちに全身の血管へダメージを与えてしまいます。
■ 高血圧の病態(なぜ危険なのか)
血圧が高い状態が続くと、血管の壁に強い負担がかかり、次のような変化が起こります。
- 血管が硬くなる(動脈硬化)
- 血管の内側が傷つく
- 血流が悪くなる
その結果、以下の重大な病気のリスクが高まります。
- 脳梗塞・脳出血
- 心筋梗塞・狭心症
- 心不全
- 慢性腎障害
- 動脈瘤
高血圧は「血管の老化を早める病気」と言えます。
■ 高血圧症の原因
高血圧の約9割は「本態性高血圧」と呼ばれ、生活習慣や体質が関係しています。
主な要因:
- 塩分の摂りすぎ
- 肥満
- 運動不足
- ストレス
- 喫煙
- 遺伝的体質
- 加齢
一部では、腎臓病やホルモン異常などが原因となる「二次性高血圧」もあります。
■ 高血圧の治療
治療の基本は 生活習慣の改善+必要に応じた薬物療法 です。
①生活習慣の改善(最も重要)
・減塩(1日6g未満が目標)
・適度な運動(有酸素運動)
・体重管理
・禁煙
・節酒
・ストレス管理
これだけで血圧が大きく下がることもあります。
②薬物療法
生活改善だけで十分な効果が得られない場合、内服薬を使用します。
主な薬の種類:
- ARB / ACE阻害薬
- Ca拮抗薬
- 利尿薬
- β遮断薬
患者様の年齢、合併症、生活背景に合わせて最適な治療を選択します。
■ 高血圧の予防
高血圧は予防が非常に重要です。
日常で意識したいポイント:
✓ 塩分控えめの食事
✓ 野菜・果物をしっかり摂取
✓ 適度な運動習慣
✓ 定期的な血圧測定
✓ 健康診断の受診
「症状がないから大丈夫」ではなく、早期発見・早期管理が最大の予防です。
■ 塩分6g未満とはどれくらい?
「1日6g未満」と言われても、実際にはイメージしにくいものです。
外食や加工食品を含めると、知らないうちに簡単に超えてしまいます。
◆ わかりやすい目安
食塩6g = 小さじ約1杯
つまり、1日で小さじ1杯分までが目標です。
◆ 身近な食品での例
以下の量だけで、すぐに6gに近づいてしまいます。
- ラーメン1杯(スープ含む) → 約6〜8g
- うどん1杯 → 約5g
- 味噌汁1杯 → 約1.5g
- 梅干し1個 → 約2g
- 醤油小さじ1 → 約1g
例えば、
ラーメン1杯だけで1日の目標量を超えてしまうこともあります。
◆ 減塩のポイント
・汁物は「飲み干さない」
・調味料は「かける」より「つける」
・だし・香辛料・酢を活用
・加工食品を控える
これだけで塩分摂取量は大きく減らせます。
◆ 日本人は塩分を摂りすぎています
日本人の平均摂取量は約10g前後とされ、
高血圧予防の目標である6gを大きく上回っています。
そのため、意識しないと減塩は難しいのが現状です。
■ 定期的な血圧管理が大切です
高血圧は継続的な管理が必要な病気ですが、適切な治療により重い合併症は十分に予防できます。
当院では、
- 正確な血圧評価
- 生活指導
- 個々に合わせた薬物治療
- 合併症のチェック
を行い、長期的な健康管理をサポートいたします。
血圧が気になる方、健診で指摘された方は、お気軽にご相談ください。
糖尿病について
糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高くなる病気です。
血糖を下げる働きをもつ「インスリン」が不足したり、十分に作用しなくなることで起こります。
日本では予備軍を含めると約2,000万人以上といわれ、生活習慣病の代表的な疾患のひとつです。放置すると全身の血管に障害を起こし、重い合併症につながるため、早期発見と継続的な治療が非常に重要です。
病態(なぜ起こるのか)
糖尿病は主に次の仕組みで発症します。
■ インスリン分泌の低下
膵臓から分泌されるインスリンが不足し、血糖が下がらなくなります。
■ インスリン抵抗性
肥満や運動不足などにより、インスリンが効きにくくなります。
主な種類
① 2型糖尿病(最も多い)
生活習慣・体質・加齢・遺伝などが関係します。
② 1型糖尿病
自己免疫によりインスリンがほとんど作られなくなります。
③ その他の糖尿病
妊娠糖尿病、薬剤性、膵疾患など。
主な症状
初期には自覚症状がほとんどないのが特徴です。
進行すると次の症状が現れます。
- 喉が渇く
- 尿の回数が増える
- 体重減少
- 疲れやすい
- 目がかすむ
- 手足のしびれ
症状が出た時にはすでに進行していることも少なくありません。
合併症について(重要)
長期間の高血糖は血管を傷つけ、重い合併症を引き起こします。
三大合併症
- 網膜症 → 失明の原因
- 腎不全 → 透析の原因
- 神経障害 → しびれ・壊疽
その他の合併症
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 動脈硬化
- 足壊疽
- 失明
糖尿病は「静かに進む全身の血管病」といわれます。
治療について
糖尿病治療の基本は「血糖を正常に近づけ、合併症を防ぐこと」です。
① 食事療法(最も重要)
- 適正カロリー
- 栄養バランス
- 食べ過ぎを防ぐ
② 運動療法
- ウォーキングなどの有酸素運動
- インスリンの効きを改善
③ 薬物療法
状態に応じて選択されます。
- 内服薬
- GLP-1製剤
- インスリン注射
患者さん一人ひとりに合わせた治療が大切です。
予防について
糖尿病は生活習慣の改善により予防できる病気です。
予防のポイント
✔ 食べ過ぎを避ける
✔ 適度な運動習慣
✔ 体重管理
✔ 定期的な健診
✔ 睡眠・ストレス管理
特に「健診で血糖異常を指摘された段階」での対応が重要です。
早期発見の重要性
糖尿病は早期であれば十分コントロール可能な病気です。
しかし放置すると重い合併症につながります。
症状がなくても定期的な血液検査を受けることが、健康を守る第一歩です。
糖尿病の検査について
糖尿病は自覚症状が少なく、血液検査によって初めて発見されることが多い病気です。
そのため、定期的な検査が早期発見・重症化予防の鍵となります。
糖尿病の診断や管理には主に次の2つの検査が重要です
血糖値検査とは
血糖値とは、血液中のブドウ糖の量を示す数値です。
食事や運動、体調によって大きく変動するため、「その時点の血糖状態」を示します。
主な測定方法
■ 空腹時血糖
10時間以上絶食した状態で測定します。
正常値の目安
- 100 mg/dL未満:正常
- 100〜125 mg/dL:境界型
- 126 mg/dL以上:糖尿病疑い
■ 随時血糖
食事時間に関係なく測定します。
- 200 mg/dL以上で糖尿病が強く疑われます。
血糖値検査の特徴
- 現在の血糖状態が分かる
- 食事や体調の影響を受けやすい
- 単独では診断が難しい場合もある
そのため、HbA1c検査と組み合わせて評価します
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは
HbA1cは、過去1〜2か月間の平均的な血糖状態を示す指標です
赤血球中のヘモグロビンに糖がどれくらい結合しているかを測定します
血糖値のように日々の変動を受けにくく、糖尿病管理の最も重要な指標です
HbA1cの基準値
- 5.6%以下:正常
- 5.7〜6.4%:境界型(予備軍)
- 6.5%以上:糖尿病の可能性
※診断には複数回の検査が必要です
HbA1c検査の特徴
- 食事の影響を受けない
- 長期的な血糖コントロールが分かる
- 治療効果の評価に最適
糖尿病管理では「HbA1cをどれだけ安定させるか」が重要な目標となります
血糖値とHbA1cの違い
| 項目 | 血糖値 | HbA1c |
|---|---|---|
| 分かること | 現在の血糖状態 | 過去1〜2か月の平均 |
| 食事の影響 | 受ける | 受けにくい |
| 用途 | 診断・急性評価 | 管理・経過観察 |
両方を組み合わせることで、正確な診断と治療方針の決定が可能になります。
どのくらいの頻度で検査が必要?
健康な方
年1回の健診で十分です。
予備軍の方
3〜6か月ごとのチェックが推奨されます。
糖尿病の方
治療状況により
1か月ごとの定期検査が必要です。
早期発見が重要な理由
糖尿病は初期にほとんど症状がありません。
しかし高血糖を放置すると、次のような重い合併症につながります。
- 失明
- 腎不全(透析)
- 神経障害
- 心筋梗塞・脳梗塞
だからこそ、
「症状がなくても検査を受けること」が最も重要です。
脂質異常症について
脂質異常症とは、血液中の脂質バランスが崩れた状態を指します。
具体的には次のような状態です。
- LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高い
- 中性脂肪(TGトリグリセリド)が高い
- HDLコレステロール(善玉コレステロール)が低い
これらの異常が続くと、血管の内側にコレステロールがたまり、動脈硬化が進行します。
その結果、将来的に
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 脳梗塞
といった重大な病気の原因となります。
病態(なぜ起こるのか)
脂質異常症は主に以下の要因で起こります。
生活習慣によるもの
- 脂っこい食事
- 運動不足
- 肥満
- 喫煙
- 飲酒過多
体質・遺伝
- 家族性高コレステロール血症など
他の病気が原因
- 糖尿病
- 甲状腺機能低下症
- 腎疾患
症状
脂質異常症の大きな特徴は、
ほとんど自覚症状がないことです。
そのため放置されやすく、気付いたときには動脈硬化が進行していることも少なくありません。
症状が現れる場合は、すでに以下の病気を発症していることが多いです。
- 胸の痛み(狭心症)
- 手足のしびれ
- めまい
- 歩行時の足の痛み
治療
治療は大きく 生活改善+薬物療法 の2本柱です。
①生活習慣の改善(基本治療)
最も重要です。
食事療法
- 脂質を控える
- 野菜・魚中心の食事
- 食べ過ぎを避ける
運動療法
- 有酸素運動(ウォーキングなど)を継続
体重管理
- 適正体重の維持
②薬物療法
生活改善だけで改善しない場合に行います。
主な薬剤:
- スタチン(LDL低下)
- フィブラート(中性脂肪低下)
- EPA製剤
動脈硬化予防のため、長期的な治療が重要です。
予防
脂質異常症は生活習慣で予防できます。
予防のポイント
✔ バランスの良い食事
✔ 適度な運動習慣
✔ 禁煙
✔ 飲酒を控える
✔ 定期的な血液検査
特に40歳以降は定期健診が重要です。
早期発見の重要性
脂質異常症は「沈黙の病気」と呼ばれ、症状がないまま進行します。
しかし、血液検査で簡単に発見でき、早期治療により動脈硬化を防ぐことが可能です。
健康診断で異常を指摘された方は、放置せず早めにご相談ください。
当院の特徴
生活習慣の改善を重視
食事・運動・体重管理など、無理なく続けられる方法をご提案します。
総合的な内科診療
複数の症状や病気をまとめて診療し、必要に応じて専門医(連携病院)へご紹介します。
このような方はご相談ください
- 風邪や発熱などで早めに受診したい
- 体調不良が続いているが原因がわからない
- 健康診断で異常を指摘された
- 生活習慣病の管理や薬の相談をしたい
一般内科は、地域のかかりつけ医として皆さまの健康を支える診療科です。
どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。
さい。

