胃潰瘍とは、胃の粘膜が深く傷つき、えぐれた状態(潰瘍)になる病気です。胃酸や消化酵素の影響で粘膜が障害され、炎症や出血を起こします。放置すると出血や穿孔(胃に穴があく)など重篤な合併症を引き起こすことがあります

主な症状
- みぞおちの痛み(特に空腹時や夜間に多い)
- 胃の不快感・胸やけ
- 吐き気・嘔吐
- 食欲不振
- 黒色便(消化管出血のサイン)
- 貧血症状(めまい・動悸・息切れなど)
※高齢者では症状がはっきりしないこともあります
主な原因
- ピロリ菌感染
- 鎮痛薬(NSAIDs)の長期使用
- 強いストレス
- 喫煙・過度の飲酒
特にピロリ菌感染は、日本人に多い原因のひとつです
検査
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)
潰瘍の有無・大きさ・出血の有無を直接確認できます。
必要に応じて組織検査を行い、胃がんとの鑑別も行います
あわせてピロリ菌検査(呼気検査・便検査など)を行います
治療
① 薬物療法
- 胃酸を抑える薬(PPI・P-CAB など)
- 胃粘膜を保護する薬
- 出血がある場合は内視鏡的止血治療
② ピロリ菌の除菌治療
ピロリ菌陽性の場合は、抗菌薬と胃酸抑制薬を組み合わせた除菌治療を行います。
1週間内服後、2か月後に除菌判定します。除菌に成功すると再発率は大きく低下します

③ 生活習慣の改善
- 禁煙
- アルコールを控える
- 刺激物を控える
- 規則正しい食生活
早期発見・早期治療が重要です
胃潰瘍は適切な治療により改善が期待できる病気です。
しかし、放置すると出血や穿孔など重篤な状態に進行する可能性があります。
みぞおちの痛みや黒色便などの症状がある方は、早めの受診をおすすめします。
正確な診断と適切な治療により、再発予防までしっかり対応いたします

