肥満外来開始のお知らせ

当院では、肥満症に対する治療薬「ウゴービ®」を用いた自由診療を開始いたしました。週に1回自己注射します。注射薬は1本に4回分入っています。

肥満は見た目だけの問題ではなく、高血圧・糖尿病・脂質異常症・脂肪肝・睡眠時無呼吸症候群など、さまざまな生活習慣病の原因となります。
適切な体重管理を行うことで、健康状態の改善や将来的な疾患リスク(メタボリックドミノ)の軽減が期待できます。

当院では、医師による診察のもと、食事・運動指導も含めた総合的なサポートを行っています。肥満症の治療と管理については以下のサイトから。

https://www.jasso.or.jp/data/magazine/pdf/medicareguide2022_09.pdf


肥満症とメタボリックドミノについて

肥満症は単なる体重増加ではなく、さまざまな病気を引き起こす原因となります。

特に内臓脂肪が増えることで、

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 脂肪肝
  • 睡眠時無呼吸症候群

などが連鎖的に起こり、さらに進行すると、

  • 動脈硬化
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 心不全
  • 慢性腎臓病

といった重篤な病気につながることがあります。

このように、ひとつの生活習慣の乱れや肥満から次々と病気が連鎖していく状態を「メタボリックドミノ」と呼びます。

体重を適切に減少させることで、将来的な生活習慣病や心血管疾患の予防につながる可能性があります。

当院では、単なる減量ではなく、将来の健康を見据えた肥満症治療を行っています。https://kompas.hosp.keio.ac.jp/disease/000062/


医療機関で治療を行う重要性について

GLP-1製剤による肥満症治療は、医師の管理のもとで安全に行うことが非常に重要です。

ウゴービ®は効果が期待できる一方で、吐き気や胃腸症状などの副作用が出現することがあり、患者様の体調や持病に応じた慎重な管理が必要になります。

また、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病をお持ちの方では、体重変化に伴い内服薬の調整が必要になる場合もあります。

当院では肥満の診断基準に基づいて治療を行います。治療を希望される患者様すべてが投与できるとは限りません。医療機関として適応外と判断させて頂いた患者様は治療をお受けでないこともございますのでご理解ください。

インターネット販売などを通じた自己判断での使用ではなく、医療機関で定期的に診察を受けながら治療を継続することが大切です。

当院では、医師が体重変化、副作用、生活習慣病の状態を確認しながら、安全性に配慮して治療を行います。

ウゴービ®とは

ウゴービ®は、GLP-1受容体作動薬と呼ばれる肥満症治療薬です。

食欲を抑える作用や満腹感を持続させる作用があり、無理な食事制限だけに頼らず、体重減少をサポートします。

作用機序をわかりやすく説明すると…

ウゴービ®は、もともと私たちの体にある「GLP-1」というホルモンに似せて作られたお薬です。
このGLP-1は、食事をすると小腸から分泌され、脳や胃、膵臓に働きかけます。

ウゴービが行う主な3つの作用

① 脳に働きかけて「食欲を抑える」

脳の満腹中枢に作用し、

  • 「お腹が空きにくい」
  • 「少量でも満足しやすい」
  • 「間食が減る」

という変化が起こります。

イメージとしては、
「まだ食べたい」が「もう十分かな」に変わる感じです。


② 胃の動きをゆっくりにする

胃から食べ物が出ていく速度をゆっくりにするため、

  • 満腹感が長続き
  • 食後の急激な血糖上昇を抑える
  • 食べ過ぎ予防

につながります。


③ 血糖を改善し、脂肪がたまりにくくなる

血糖値が高い時にだけインスリン分泌を促し、
血糖コントロールを改善します。

その結果、

  • 脂肪が蓄積しにくい
  • 内臓脂肪減少
  • メタボ改善

が期待されます。

体の中ではこんなイメージです

🍔 食事

🧠 脳:「もう満腹!」

🍽 食べる量が減る

⚖️ 体重減少

🩺 高血圧・糖尿病・脂質異常症の改善へ(メタボリックドミノを回避)

ウゴービは週1回、ご自身で行う皮下注射のお薬です。注射薬は1本に4回分入っています。

ウゴービについての詳しい薬剤情報は以下のサイトから。

https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00071704


皮下注射について

ウゴービ®は「皮下注射」と呼ばれる方法で投与します。

皮下注射とは、皮膚の下にある脂肪層へ注射する方法で、主にお腹・太もも・二の腕などに注射を行います。

専用の細い針を使用するため、比較的痛みは少なく、初めての方でも扱いやすい注射です。

当院では、初回診察時に注射方法を丁寧に説明いたしますので、自己注射が初めての方でも安心して開始していただけます。


対象となる方

以下の条件に当てはまる肥満症の方が対象となります。)

  • BMI 27〜35程度の方
  • 糖尿病をお持ちの方
  • 高血圧をお持ちの方
  • 脂質異常症(高脂血症)をお持ちの方
  • ダイエットをしても体重が減りにくい方(BMI 27〜35)
  • 内臓脂肪や生活習慣病が気になる方(BMI 27〜35)
  • 医師の診察により適応があると判断された方

特に、
「体重増加により血糖値・血圧・コレステロール値が悪化している方」
「生活習慣病の改善を目的として減量を考えている方」
におすすめの治療です。

※妊娠中・授乳中の方は行っていません。一部の基礎疾患をお持ちの方は使用できない場合があります。


投与方法・増量スケジュール

副作用をできるだけ抑えながら治療を進めるため、少量から開始し、4週間ごとに増量していきます。

初回~

  • 0.25mg 週1回皮下注射

5週間後~

  • 0.5mg 週1回皮下注射

9週間後~

  • 1.0mg 週1回皮下注射

1カ月の料金(税込)

投与量料金
0.25mg(4回分 週1回)17,200円(薬代1,5000円+初回のみ指導料2,200円)
0.5mg(4回分 週1回)21,000円(税込)
1.0mg(4回分 週1回)27,000円(税込)

※上記料金には、診察・注射針代を含みます。初回のみ注射指導料2,200円が追加でかかります。例:初回のみ ウゴービ0.25mg 15,000円+2200円=17,200円(税込)


主な副作用について

ウゴービ®は比較的安全性の高い薬剤ですが、以下のような副作用がみられることがあります。

よくみられる副作用

  • 吐き気
  • 胃のむかつき
  • 食欲低下
  • 便秘
  • 下痢
  • 腹痛

多くは投与開始初期や増量時にみられ、徐々に軽快することが多いです。


注意事項(重要)

現在、保険診療と自由診療を同日に行うことはできません。

そのため、ウゴービ®による自由診療をご希望の方は、通常の保険診療とは別日にご来院をお願いいたします。

ご不明な点がございましたら、お気軽にスタッフまでお問い合わせください。


富士診療所の肥満症治療

当院では、単なる体重減少だけではなく、健康的に安全に無理なく継続できる治療を目標にしています。

医療機関として医師が体調や副作用を確認しながら、患者様一人ひとりに合わせた治療を行います。

「なかなか痩せられない」
「食欲が抑えれなく体重が増えている」
「生活習慣(間食等)を改善したい」

そのようなお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。